album / 第参作品集

ピアノムシが孵ったら


2011.12.31 ¥2,100(tax in)

BASH004 JAN4571363220047

 

 

1.線と点

2.少年の夜

3.愛せる気持ち

4.走れ! 中央線

5.カラエダマビレ 

6.ココロネ

7.スーパースターはもういない

8.D.C.

produced and all song composed by bassy
guest vocals : 茶太(M4・M7) Annabel(M1・M5) 南条あきら(M3・M6) セリユ(M2・M8)

dr : 志村明彦 gt : 河合雄三 cl : 薗田可奈子

illustration : 小川ハリ

 


毎回、毎回、思う所ではあるけど。
自分らしい音楽をつくりたいなぁって。でも自分らしさっていったいなんなんだ。
そんなの "オレにしか出来ない仕事を!" なんて言ってる若者と同じじゃないか。
そうだ僕には特に分かりやすい強烈な個性があるわけでもないしー、
自分の立ってる所を、右・左、上・下、見渡して、
あーそうか、僕は天才じゃないんだって所から始めよう。


いつもはアルバムを作る前にテーマを決めるんだよ。
今回はこういう感じで行こう!って奴。
そうすれば統一感みたいなのは出せるかなぁって。

だけど、僕は飽きやすくてね。途中でそのテーマからズレたことをやりはじめちゃう。
ズレていながら、いや、いや、捉えようによっちゃ、合ってるぜぇ、
なんて自分に言い聞かせながら作り続けるわけだ。

それってさぁ、最初に決めたテーマに束縛されちゃってるわけで。
僕の、この溢れんばかりの創作意欲を押さえられちゃってるわけじゃないのかー!?
本末転倒だ。
これじゃいけないなぁ、と思ってね。
だから今回は最初っからフリースタイル。なんの束縛も取り決めもしない。

ゴールを決めて目指すよりも、辿り着い場所をゴールにしよう。
きっとボクの中のピアノムシが導いてくれるさ。
あれっ!? そういうのが一番自分らしいことなんじゃないかなぁって思ったわけだ。

僕の中のドロってしたものを、そのままドロっと出してみて、
ハイ、これはなんですか?って。あとはみんなに任せちゃう。
まったくいったいこれは何なんだ。
ピアノムシって何なんだ。
約束された3枚目。